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【校長挨拶】令和 8 年年頭挨拶「業の成るとならざるとは、志の立つと立たざるとにあるのみ」 2026.1.6

                                      令和8年1月6日

学生・保護者の皆様

校長 田村 隆弘

令和 8 年年頭挨拶「業の成るとならざるとは、志の立つと立たざるとにあるのみ」(校長挨拶)

 皆さん、令和8年、あけましておめでとうございます。
 今年の干支は丙午(ヒノエウマ)、これまでの努力が実を結ぶ、あるいは、新たな挑戦に光が差す年と言われています。こうはっきり言われると、何か良いことがありそうな気もしますが、いかがでしょうか。

 お正月三ヶ日にテレビを見ていると、ミュージシャンでXジャパンのYOSHIKIさんが間も無く閉校になる小学校にサプライズで登場して、太鼓やピアノを即興で演奏するという番組がありました。
 彼の演奏はさすがカリスマ性を感じさせるものでしたが、進行役のサンドウィッチマンの伊達さんがYOSHIKIさんに「小学生に一言お願いします。」とマイクを向けた時、彼は「僕は子供の時、あまり勉強しなかったのでアメリカに行ってからものすごく勉強に苦労した。だからやはり皆さんには、しっかり勉強しておくことが大切と言いたい。」と、優しく話しました。「志を成すには若い時の学びが大切」ということを分かりやすい言葉で伝えておられたように見えました。

 「道の精なると精ならざると、業の成ると成らざるとは、志の立つと立たざるとにあるのみ」という吉田松陰の言葉があります。この場合の精は精神力の精、困難に直面しても目的達成の為に行動し続けられる意志の強さを言い、業は工業や授業の業(ぎょうの字)で、未来の元となる大切な事あるいは事業と考えて良いでしょう。
 そして、この精や業を支えるものが志ということですが、志とは、何のためにそれ(目的とするところ)を達成しようとするのか、もっと言えば、何のために生きるのか、と自らを奮い立たせる信念にも通じるものと言えるでしょう。

 卑近な例ですが、ニュースで「AI時代の就職試験では、エントリーシートが人生の振り返りシートへ変わる」といったタイトルが流れていました。
 企業が就職試験で受験者の人となりを見極めるとき、AIの作った模範回答を覚えているかどうかではなく、その人がどのような生き方をしてきたか、つまり、志や信念を確かめようとしているということです。AIは亡くなった偉人の伝記は語れても、今を生きている人の志や、生き様を語ることはできません。
 決して他人(ひと)と比較する必要はありません。ささやかな志で結構です。

 本年が皆さん自身にとって、皆さんなりに、実り多き飛躍の年になることを祈念して、年始の挨拶といたします。
 ぜひ、良い年にしましょう。

情報公開責任者: 学生課長