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本校教員が日本実験力学会「論文賞」を受賞

 日本実験力学会2023年度年次講演会総会(令和5年8月30日,和歌山城ホール)において、本校の藤川俊秀教授(機械工学科)が「学会賞(論文賞)」を受賞しました。本賞は実験力学分野の学術および技術の進歩・発展・向上を目的として,前3年以内に日本実験力学会誌「実験力学」あるいは日本実験力学会が主催・共催する国際会議論文集に掲載された論文の中から選考され独創的で新規性のある優秀な研究に対して授与されます。

【受賞論文】
 非循環型キャビテーションタンネルによる水中での気泡核成長の実験と動的閾値, 実験力学 Vol.22, No.4, pp.246-254 (2022年12月)

【著者】
 藤川俊秀(都城工業高等専門学校)、江頭 竜(福岡工業大学)、陣内 楓(福岡工業大学大学院)、藤川重雄(私設 流体物理学研究所)

【授賞理由】
 本論文は、水中でのキャビテーション発生における気泡核の役割と気泡核成長の動的閾値について、実験,計算流体力学(CFD)解析、CFD流れ場での気泡力学解析および著者らが提案している動的閾値理論により検討したものである。すなわち,非循環型キャビテーションタンネル内で発生した弱い局所的張力場で、液単相状態の水の中の気泡核が成長し可視化できる大きさにまで成長する過程に着目してキャビテーション発生の実験をおこない、実験条件下でのCFD解析により観測部の流れ場を明らかにし、この流れ場での気泡力学に基づいて気泡核の役割と成長メカニズムを解明したものである。
 本論文で提案された評価技術およびそれによって得られた結果は、種々の流体機械の設計に応用できる普遍的な知見であり、学術的・工業的な観点から優れた成果であることから、論文賞に値する。

校長報告の様子

校長報告後の記念撮影

表彰状及び副賞

情報公開責任者: 総務課長