モンゴルにて学生交流プログラムを実施しました
令和5年8月24日から8月29日の日程で、モンゴル科学技術大学およびモンゴル3高専の学生との交流および、他国の文化を知るための異文化体験プログラムを実施しました。本校からは5名の学生が参加しました。
【日程】
8月24日(木) | 新モンゴル高専およびモンゴル科学技術大学・モンゴル科技大高専を訪問し、学校を見学 |
8月25日(金) | モンゴル科学技術大学にて学生交流ワークショップ(まちあるきワークショップ)を実施 |
8月26日(土)~27日(日) | モンゴル文化体験(テレルジ国立公園内にて郊外研修。ゲルキャンプ他) |
8月28日(月)~29日(火) | モンゴル科学技術大学にて学生交流ワークショップ(まちあるきワークショップ)を実施 |
学生交流ワークショップには、モンゴル科学技術大学およびモンゴル3高専から24名、都城高専学生5名、モンゴル人留学生(高専卒→日本国内大学留学中)2名(合計31名)が参加し、日本人学生も含めて3グループに分かれてまち歩きおよびブレインスト-ミング等を行い、ウランバートル市街地の都市環境改善案を提案しました。
日本人学生が各グループのリーダーを務め、日本人とモンゴル人の双方からみたウランバートルの良いところ・悪いところを意見交換しながら、出来る限り実現可能性の高い提案になるようにアイデアを出し合い、具体的なデザインのプロセスやビジョンを共有していきました。学生が提案したアイデアについてはモンゴル科学技術大学及びモンゴル3高専の教員から総評をいただき、創造性や新規性、実現性等について高い評価を得ることができました。
各班の提案の概要は以下のとおり
Aグループ(勝田悠日さん(建築学専攻1年)・宮尾咲蘭さん(建築学科5年))
ガンダン寺周辺のエリアを取り上げて提案しました。まち歩きで発見した問題点(特に道路環境やゴミ問題)やガンダン寺周辺のゲル地区居住者に対するヒアリングを基に、ゲル地区にある種々の問題を解決してモンゴルらしい未来に繋げるための都市デザインを提案しました。
Bグループ(谷口陽菜さん(建築学専攻2年))
ウランバートル中心部の渋滞問題や歩道環境(バリアフリー等)の悪さに着目した提案を行いました。チンギスハーン広場に隣接する通りを取り上げて具体的なアイデアを練りました。建築の3D-CADを使って図面やパースを作成し、街路デザイン、ポケットパークのデザイン、駐車場のデザイン、雨水利用をするための建築物のデザイン等を提案しました。
Cグループ(和田幸花さん(建築学科5年)鈴木花恵さん(建築学科4年))
まち歩きを通して感じたウランバートルの歴史的な環境に着目し、歴史的な建物を引き継ぎながら観光客にもウランバートルの魅力を伝えるためのデザインを提案しました。多額の投資や時間が必要な都市再開発の提案ではなく、「自分たちでも出来ることを考える」というグループ方針のもと、ガイドマップのデザインやシステムについて提案を行いました。
参加した学生の感想
ワークショップの他にも、モンゴルの高専や大学の施設を見学し、今の私たちの恵まれた環境を再認識しました。また、モンゴルの郊外でモンゴルの雄大な文化に触れ、こうした環境の中で育まれてきた遊牧文化を実感し、現在のウランバートルの都市環境とのギャップを感じました。今まで日本では体験できなかった刺激を糧に、その地域のアイデンティティを活かした建築やまちづくりについても考えてみたいと思いました。また、様々な国の人達と交流していくための英語力向上の必要性も感じました。