国際交流センター

さくらサイエンスプランにてオンライン交流(技術研修)を実施しました

 この度、さくらサイエンスプランの支援を受け、2022年1月10日から2月26日までに計5回、モンゴルにある3高専(モンゴル科学技術大学付属高専3名、新モンゴル学園高専3名、モンゴル工業技術大学(IET)付属高専3名)の学生計9名、本校学生3名、モンゴル3高専及び本校の教職員がZOOMによるオンライン交流を実施しました。

 今回のプログラムは、「ロボットコンテスト参加に向けた実践的なロボット製作に関する技術研修」がテーマとなっており、オンライン交流の中で本校ロボット製作局の学生とモンゴル高専生が技術交流を行いながら、最終日に行われるオンラインロボット競技会に向けて、日蒙協働でロボットを製作することを最終目標としました。

 1月10日の交流初日、まずは参加者全員の自己紹介からスタートしました。モンゴル高専生たちも日本語で自己紹介を行いました。モンゴル高専生は、授業で日本語を学んでおり、このオンライン交流の場は日本語学習の成果発表という一面もあります。オンラインとはいえ、日本の高専生と会話をすることはとても刺激となり、さくらサイエンスプラン終了後の語学習得のモチベーションにもつながっているようです。自己紹介後は、ロボコン担当の本校技術専門員から最終日に行われるロボット競技会のルール説明やロボット製作に向けたアドバイスを行いました。

 2回目となる1月15日のオンライン交流では、モンゴル各高専卒業後の日本での就職や進学について、高専機構の国際担当職員より説明があり、どのような事にモンゴル高専在学中に取り組めば良いかが指南されました。参加者の多くは、日本での就職や進学を希望しており、とても興味深く聞き入って、説明後の質疑応答も盛り上がりをみせていました。

 3回目以降(1月22日、2月19日)は、日蒙高専生がオンラインでディスカッションを行いながらロボット製作へと進んでいきました。対面での協働作業ではないため、モノづくりのアドバイスを満足いく形で伝えることはできませんでしたが、異国間の学生交流は十分に行えたと感じています。

 そして最終日(2月26日)、モンゴル各高専が製作したロボットが紹介され、ロボット競技が行われました。短い期間であったことから、完成に至らなかったチームもありましたが、しっかりと完成させ、競技時間内に課題を難なく克服したチームが出たときには、日蒙学生で大いに盛り上がりました。

 学生間の交流は問題なく実施できましたが、やはりオンラインでの技術交流自体は難しいと感じました。感染拡大が落ち着くことを願い、次回はぜひともモンゴル高専生を日本に招へいし、対面でのロボット製作の協働作業が行えればと考えています。

 さくらサイエンスプランにご支援いただき、オンラインながら中身の濃い交流ができたと思います。今後もさくらサイエンスプランを通して、学生たちの刺激ある国際交流が実施できることを願っております。

(本校は令和2年度にも、さくらサイエンスプランの支援を受けて交流を行いました。その交流の記事が、さくらサイエンスプランのホームページ「(参考)2020年度に実施したオンライン交流における実践事例のご紹介」で紹介されております。)

情報公開責任者: 国際交流センター長