【校長挨拶】令和 8 年度前期終業式挨拶「学生時代にしておけば良いと思うこと」2026.8.7
令和8年8月7日
学生・保護者の皆様
校長 田村 隆弘
令和8年度前期終業式挨拶「学生時代にしておけば良いと思うこと」(校長挨拶)
皆さん、こんにちは。校長の田村です。
冒頭、令和8年熊本地震で亡くなられた方々のご冥福をお祈りすると共に、被害を受けられた皆様に心よりお見舞い申し上げます。
発生の二日後に、熊本高専の校長先生に何かご支援できることがあればと思い連絡しましたが、八代キャンパスの特に学寮と図書館の被害が大きくて復旧が大変とのことでした。
高専機構として現在、商船高専が所有する練習船を被災者支援のために現地に送る準備を進めていますが、九州地区の高専でこの練習船の支援活動をサポートするよう指示を受けています。本校としても、できる限りの応援をしたいと思います。
科学技術によって安全安心な生活環境を進化させている人類ですが、自然災害の多くは、いつ、どこで、そして、どのくらいの規模で発生するのか、未だ予測できないことが多くあります。だからこそ、これからもより安全安心な社会を作るために、より科学技術を発展させることが大切になります。つまり、科学技術を学ぶ皆さんが必要とされるのです。
さて、前期末試験は、お疲れ様でした。今年度も折り返し地点まできました。
そして、高専体育大会も高校野球もお疲れ様、そして、吹奏楽部も県のコンクール金賞受賞、よく頑張りました。今年、全国大会には陸上競技、水泳、柔道、弓道の4つの競技チームが進みます。選手の皆さんには、体調管理に気をつけて、ぜひ、チームにとっても自分自身にとっても最高の結果が出るように頑張ってください。
7月に私は建築学科3年生のクラスで講話をさせていただきました。内容は私自身のこれまでを振り返りながら「人生」について考えるといったものでした。今の3年生は、ちょうど50年前の私と同じ年齢です。そう思って私自身を振り返ると50年はあっという間だったようにも感じます。
講話の後、建築学科3年生の皆さんから感想や質問を頂きました。ここで全てをご紹介はできませんが、一つだけ、「学生時代にしておいたら良いことは何でしょう。」という質問が複数ありましたので、私の回答をご紹介します。
ここで、学生時代はしっかり遊びましょうという答えを期待しているかもしれませんが、やはり、学生時代には、
- まず、勉強で(知識や技術を身に付けること、高専で過ごす時間を社会に出る前の助走期間として、将来の自分を支えてくれる力を蓄える)ということです。それから、
- 人というものについて理解する、人間関係、人間社会を理解するということ(多様性の尊重、人間関係では適切な距離感を掴む、ということ)も大切です。
そうした上で、その次に大切なのが、
- しっかり遊ぶこと、チャレンジすること、旅行などを、目的を持ってすることかと思います。(何事も本気で取り組めば、自らの視野や価値観を高めることや広い世間を知るということにつながります。)
皆さんも既に夏休みの計画など立てておられるかと思いますが、自分の人生、つまり、自分の生き方は、自分で行動して探し求めるものです。
ただ、私の経験からもそうですが、苦労せずにおいて楽しいことはあまりありません。楽しさの前に苦労があるのが当然と言っても良いくらいです。人生山あり谷ありと言いますが、そう、苦労があってこそ楽しい時間が訪れるということです。また、乗り越えた苦労の大きさに比例して楽しさも大きくなるのも人生です。
あえて、自分のために、そして、誰かのために汗をかきましょう。きっと、マラソンをしたり登山をしたりして汗を流した後に爽快感が訪れるように、目の前の苦労の向こうに楽しさが待っています。ただし、苦労の後の楽しさは、すぐに訪れるとは限りません。それでも、その苦労を乗り越えた経験は、皆さんの血となり肉となってこれから先の人生でいつか必ず報われます。
では、皆さん全員が事故や病気に気をつけて、充実した夏休みを送って頂くようお願いして、本年度前期、終業の挨拶とします。
