アクチンとは!?
                    (下津君のページの“デストリンってなに?”にも、ちょこっと書いてあります。)

アクチンとは、筋肉の主要構造タンパク質の一つで
分子量は約4万、直径5.5nmの球状のモノマーです。(←すごくちっちゃい)
これが重合すると、二重らせん構造のアクチンフィラメントができます。
アクチン分子は、動物細胞の皮層で常に重合と脱重合を行っており、
葉状突起や、細胞表面の突起を形成しています。
また、植物細胞で見られる(皆さんもたぶん中学校で習ったと思います)原形質流動
細胞分裂、細胞移動など様々な機能に関与しています。

ミオシンとは!?

ミオシンも筋肉の主要な構造タンパク質で、
筋原繊維の全タンパク質の60%をしめています。
ミオシンは双頭構造をしていて
その頭がアクチンフィラメント上を
ATP(エネルギー伝達物質)を分解しながら一方向に運動します。

協同性とは!?

アクチンフィラメントに少量のミオシン断片を加えると
集まって結合する事が分かっています。
これは、アクチンフィラメント上にミオシンが1つ結合すると
フィラメント上の構造が変化して、次に結合しやすくなるのではないかと考えられています。
これを協同性といいます。
 

このアクチンとミオシンの結合にみられる協同性に方向性があるのか、日々研究しています。