都城高専の評価

本校は、平成24年度に11の基準及び2つの選択的評価事項について評価を受け、「優れた点」及び「改善を要する点」として挙げられたものは次のとおりです。

主な優れた点

  1. 機械工学科「創造設計」、電気情報工学科「電気電子情報設計」、物質工学科「物質工学演習」及び「生物工学演習」、建築学科「建築設計演習」などでは、学生が複数のグループに分かれて、企画・設計・製造までの一連のものづくりを通し、アイディアの創成・問題解決を共同作業により経験しながら効果的に創造性やデザイン能力が高められるよう工夫したり、テーマごとにグループで計画、討論、製作を行い、それぞれが選択した新しいテーマを完成させることなどを通して創造力、デザイン力、実行力、問題解決能力を養う有効な工夫をしており、創造性を育む教育方法の工夫が多面的、効果的になされている。(基準5:準学士課程)
  2. 専攻科課程において、「創造デザイン演習」では、1年次前期にものづくりに必要な各専攻の専門を演習し、1年次後期から専攻をまたがる班に分かれ、班ごとにアイディアを出し、それをまとめながら課題に取り組むことで、設計、製作、評価、発表までの一連のものづくりのプロセスを修得させており、継続的かつ効果的に創造力の育成につながるよう充実した指導が行われている。(基準5:専攻科課程)
  3. 就職について、準学士課程、専攻科課程ともに就職率(就職者数/就職希望者数)は極めて高く、就職先も製造業や建設業、電気・ガス・熱供給・水道業などの当校が育成する技術者像にふさわしいものとなっている。進学についても、準学士課程、専攻科課程ともに進学率(進学者数/進学希望者数)は極めて高く、進学先も学科・専攻の専門分野に関連した工学系の大学や大学院となっている。(基準6)
  4. 技術支援センターに所属する技術職員は、実験、実習、卒業研究、クラブ活動、ロボット製作等の学内の教育支援を有効に行うのみならず、モンゴル国での風力発電機開発や瀬戸内国際芸術祭2010への技術支援を積極的に行うとともに、市民を対象に年2回開催している「都城高専おもちゃ病院」や出前授業等で地域に貢献しながら効果的に自らの資質の向上を図っている。(基準9)
  5. 都城圏域や鹿児島県の一部の異業種交流グループとして平成4年に設立された霧島工業クラブの一員として、また、近年には、宮崎県工業会との包括連携協力協定書の締結、JSTイノベーションサテライト宮崎との産学官連携に関する覚書の締結、NPO法人みやざき技術士の会との連携協力に関する協定書の締結など、約20年間、共同研究やインターンシップ等を通じたそれぞれの組織・機関と綿密な連携を図り、外部の教育資源を有効かつ多面的に活用して成果を上げて いる。(基準11)
  6. 経済産業省「高等専門学校等を活用した中小企業人材育成事業に関する事業」に採択された「農工商連携をプロモートする技術者育成事業」によって、農業の現場で起こる課題は工学的技術で解決できるものもあることを農業技術者に理解させることに成功し、この事業の終了後もそれを継承する形で、農商工連携に関わる講演を中心とする人材育成事業として、平成22、23年度、農商工連携技術研究会を継続し、これらの事業を、都城市が主体となった経済産業省の「定住自立圏構想事業」につなげ、農業のIT化に向けた連携活動に長期にわたり多くの成果を上げている。(選択的評価事項B)
  7. 平成22年度高等専門学校改革推進経費プログラムを活用した「高専連携プロジェクト事業」実施による正規課程の学生以外に対する教育サービスとして、一般公開による講演「社会で活躍する女性研究者・技術者による講演会」を実施し、プログラムが終了した現在においても、女子キャリア教育推進の目的で、キャリ ア支援室がこれを継続し、本年度も、第3回目となる「都城高専OGによる講演会」を実施し、関係者を含め、約100人の参加があるなど成果を上げている。 (選択的評価事項B)

優れた点(主な優れた点を除く)

  1. 地域連携センターを中心として、平成20年度から地域産業コーディネーターを任用し、インターンシップを行う県内企業の開拓に実績を上げ、平成23年度からは、その事業を継続・包含する形で、キャリア支援室を設置し、女子学生の進路のためのキャリア研修会を含む有効な講演や就職模擬面接指導等のキャリア支援を効果的に行い、低学年次から高学年次までの系統的かつ総合的なキャリア支援教育を有効に企画、実施している。(基準2)
  2. 教育業績評価を実施する体制として教育業績評価委員会が設置され、教育活動、学生指導、学校運営、地域連携及びその他の各項目からなる評価が行われ、その結果を各教員に各自の順位が把握できる資料としてフィードバックし効果的に自己研鑽を促すとともに、教育、研究、学校運営及び社会貢献において、特に顕著な功績を上げた教員に対する教員表彰を平成22年度から導入し評価を有効に活用している。(基準3)
  3. 文化祭(高専祭)において実施している4年次生による研究発表は、学生によるテーマの発案、新規性のある作品の制作などを通して有効に創造性を育む特色ある取組となっている。(基準5:準学士課程)
  4. 各学科では、研究を行った結果を実験や座学で活用したり、研究室で発表した英文の研究論文を「工業外国語」や「科学技術英語」の教材として活用したり、研究の成果を取り入れた教育指導を、「工学ゼミ」(4年次)、「卒業研究」(5年次)、「特別研究」(専攻科課程)において行うなど研究活動の成果を多面的・効果的に教育の質の向上に活用している。(基準9)
  5. 都城圏域には文系の大学がないことから、「仏典を読む」、「山頭火、霧島盆地を歩く」等の都城圏域社会人を対象とした文系の講座を開講し、平成23年度では10講座、延べ参加人員171人となっているなど成果を上げている。(選択的評価事項B)

改善を要する点

  1. 各教室に教育理念、学習教育目標等の文書を掲示し、学生便覧を常備するとともに、全校集会や学生総会等で、教務主事が口頭による周知を行っているものの、現状では、特に準学士課程の学生では目的の認知度は十分ではない。(基準1)
  2. 1年次から3年次における成績評価資料として、教員は試験問題、模範解答例、最高得点と60点前後の解答のコピーを保存しているものの、単位の修得状況を明示した成績一覧等、成績評価の妥当性を検証できる資料がファイルとして十分にまとめられていない。(基準5:準学士課程)
  3. 専攻科課程における学修単位の授業科目については、シラバスに毎週課題を与える指示が記載され、その課題の評価結果を、成績評価に反映するなどの取組を行っている科目があるものの、授業のための自学自習の指示並びにその結果の成績評価への反映がシラバスに明示されていない科目が多く見られるなど、学校としての統一的な取組がなされていない。(基準5:専攻科課程)
情報公開責任者:教務主事